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「副業で手取りを増やす節税がありますよ~」
「副業には節税メリットがあります」

一昔とは違って副業が推進される世の中になり、怪しいコンサルタントやいい加減な雑誌が上記のセリフを書き立てることが増えてきました。

そもそも怪しいコンサルタントは、国家資格も無いです。
その場しのぎでカモからお金をせしめるのが目的ですから、口八丁で本当に大事な箇所は説明しない、あるいは知らないから結果としてウソを言っているとしか思えません。
最悪国家資格を剥奪される恐れがある士業者は、慎重な言い回しをしがちです。

人は自分にとって都合のよい情報を求めてしまいがちです。
ですから、ふだん士業と接点の無い方は、怪しいコンサルタントのポジショントークに過ぎない情報にどうしても惹きつけられてしまうようです。

怪しいコンサルタントは、クライアントに損害を与えても、いざその時は追及を逃れるため行方をくらませることができてしまいます。
その点国家資格者は、地域に根ざして事務所を構えていることがほとんどですので、なかなか逃げることは考えにくいです。

また、雑誌はライターがツギハギの知識で書くので、ところどころ大事な箇所が抜け落ちています。
ですから、税務知識の無い者が怪しいコンサルタントや雑誌を鵜呑みにして確定申告を行うのはヒジョーに危険です。

そんな訳で、今回はある雑誌のウソを斬ります。

2019年4月9日発売〇○○誌のウソ

上記の雑誌43ページ。
酷すぎ。
「匿名を条件に税理士が教えてくれた」とあるが、内容がひどすぎて、そりゃ匿名にせざるを得ないわな~。
そもそもホントに税理士に取材したかすら怪しいが。

残念ながら、雑誌の表や文章をひっぱってくることは、批判する立ち位置である以上できないので、雑誌がわかった人は43ページを開いてほしい。
以下ツッコんでいく。

「なんで収入700万円イコール給与所得700万円なんだよ。」
「副業の100万円は経費で全額相殺とあるが、全額相殺したら確定申告する必要もないだろーが。相殺済だったら、そもそも比較する上での前提が崩壊しているんだが。」
「なんで(上記700万円に対する)税額がそんなにあるんだよ。せいぜい100万円なんだが。」
「副業は事業所得として申告できるというなら、開業届が必要なことにも言及しろよ。」
「なんで事業所得になる収入基準の目安が150万円程度なんだよ。」
「おいおい税務署から手紙とかいうなよ。お尋ねといえよ。」

某雑誌の43ページは、怪しいコンサルタントが作る資料、説明でしかない。
税理士からホントに取材していたとしても、ライターが与えられた文字数に収まるようリライティングしているので仕方ないのかも知れないと一応フォローはしておく。

そんな訳で、税理士よりもいい加減なコンサルタントや雑誌を信じる人は、税理士にとっても迷惑なので仕事を頼まないで欲しい。